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理工学部開設30周年記念公開討論会 【要約版】

もうそんなに経つんだ……

 

龍谷大学 理工学部の歴史

龍谷大学の歴史は古く,日本屈指の学生数を誇る有名大学であります.
私自身,関西を中心に名が通っている大学であることを誇りに,そして嬉しく思います.

ではわれわれ龍谷大学 「理工学部」の歴史はどうでしょう?
実は,理工学部は1989年(平成元年)に開設されており,当初は情報メディア学科と環境ソリューション工学科を除く4学科でスタートしました.これは仏教系大学初の理系学部でした.
そして現在の体制となったは2004年です(15年前!).この年に6学科体制となり,そのまま現在に至ります.
そう,実は今年で理工学部開設から30周年を迎えたのです!

▲この1号館も実は30周年なんです

曰く,当時理工学部の開設には多くの議論を引き起こしたそう.というのも,ご存知の通り龍谷大学は伝統的な仏教系大学であったためだそうです.
それでも当時の方の多大な努力のおかげで,初期の卒業生は社会に出て活躍し,現在も在籍生はそれぞれの学びを深めています.

 

これからの日本は? 世界は? 先端理工学部のVisionは?

SDGsという言葉を聞いたことがありますでしょうか?
ご存知の方向けに解説すると,これはSustainable Development Goals の略です.日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます.
これは2016年から2030年までに「地球上の誰一人として取り残さない」ことを誓った,持続可能な世界を実現するための17のゴール(目標)のことをいいます.
参考サイト: 外務省,「SDGsとは?」,https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

さてここでお気づきの方もおられるかと存じます.
そうです.「持続可能な開発目標」という点で,日本は「課題先進国」なのです.
とくに少子高齢社会は,世界にも類を見ない速度で進行していることが知られています.

そのためSDGsは日本にとって,とても重要な,避けることのできない長期的な目標であるといえます.
実際に先端理工学部では,これらのゴールに照らし合わされたプログラムが多く設置されています.
先端理工学部に関する詳細は以下の記事,サイトを参照してください.

センタンLAB: https://sentan.rikou.ryukoku.ac.jp/
EMICs「先端理工学部」:

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理工学部開設30周年記念公開討論会

そして本記事のタイトルにある通り,本学部開設30周年を記念した公開討論会が開催されました.
この討論会では理工学部,そして来年度開設される先端理工学部について,さまざまな見地をもっておられるパネリストが登壇しました.
主題は「地域と大学の共生のために先端理工学部ができること」です

▼討論会の様子

そして討論会は以下のプログラムで進行しました.

進行番号 内容
1. 開会
2. パネリスト紹介
3. 本学理工学部の歴史と実績
4. 先端理工学部開設の趣旨説明
5. 討論テーマ①: 先端理工学部の特徴について
5. 討論テーマ①: 先端理工学部の特徴について
6. 討論テーマ②: 社会から大学への希望・要請
7. 閉会

 

ここでは主に討論テーマで話された内容についてまとめさせていただきます.
NOTE: 私が討論会に参加して聞いた内容を記事用に要約しております.実際の発言をそのまま写したものではないことをご了承ください.

 


先端理工学部開設の趣旨説明

先端理工学部は今までの理工学部とは異なるカリキュラム編成がされている.
とくに「理工学のすすめ」という講義の開講や“R-Gap” の設置は注目に値する.
前者は1年次に開講される講義であり,理工学部の概要,そして社会課題と学修内容のつながりについて学習する(実社会で活躍しているゲストスピーカーも登壇).
後者は3年次に設置されており,学生は3ヶ月の自由な時間をインターンシップ研究活動(プロジェクトリサーチ)に打ち込むことができる.

 


 

討論テーマ① 【先端理工学部の特徴について】

パネリストとしては日本電産株式会社の櫻田さん(理工学部・理工学研究科修了),滋賀県商工観光労働部長の森中さん,光泉中学・高等学校 進路指導部の三大寺さん,そして本学理工学部長の松木平先生が登壇してくださいました.
※以下より,敬称略で表記させていただきます


企業の立場から

櫻田:
技術で様々な社会課題を解読するという視点は指摘のとおりだと思う.
企業側の立場としてもこれからの社会のニーズを捉えて,それに応えられる製品を出す必要がある.
そのため,技術開発して対応できる人材を求めるという観点では,大学で多様なカリキュラムを用意することは重要である.

松木平(理工学部学部長):
おっしゃったとおりである.
高校生は受験勉強を頑張ってくるが,実際に企業や理工学のことはあまりしらない. また大学もキャリア形成をキャリアセンターに頼りがちである.
そうなったときに,入学後にミスマッチが生じることがある. その点において,入学直後から理工学について知れる機会が用意されていることは良いのではないだろうか.
さらに先端理工学部では,「フレッシャーズセミナー」という科目も設置予定である.ここでは「グループでの討論法」や「ロジカル・ライティング」などの技術を身に付けることができる.

 

行政の立場から

森中:
先端理工学部では分野横断的に学ぶことが特徴であるが,専門性をどのように深めていくのか?

松木平:
たしかに横断的に学びつつ,専門性を深めていくというのは課題であると考えている.
そこで先端理工学部では制度設計として「専門性と多様な学習のバランス」は考慮しており,多様なニーズに対応すると同時に専門性を身につける機会も提供していく.
たとえば,専門的分野の課題を発見した際には“R-GAP” を利用して「中長期インターンシップ 」や「プロジェクトリサーチ」に取り組みことができる.これによって専門性を深めることができる考えている.

▲R-GAPの概要説明

 

教育の立場から

三大寺:
多くの高校生は「大学で○○がしたい」といったことを持っている.その一方で,高校在学時には勉強と部活が忙しい.そのため,「高校でできなかったことを大学で実現させる」というための“R-GAP” という仕組みは興味深い.

松木平:
この”R-GAP” で学生に3ヶ月の自由に活動するための時間が与えられ,インターンシップ やプロジェクトリサーチを行うことができる.
後者のプロジェクトリサーチは「有志の教員や学生が提案した研究的・学内外的活動を募集し,主体的に研究・学内外活動を進めることができる」といったことが特徴である.
例として,「小学生・中学生・高校生にプログラミングを教える活動」などが挙げられる.
このように,大学ではのびのびと活動できる入れ物は用意しているので,ぜひ意欲的な学生の後押しになればと思っている.

POINT!
社会ではニーズが多様化している.そのため,学生もまた多様な学び方をする必要がある.
そういった点で,先端理工学部は”R-GAP” といった「意欲的な学生を後押しする仕組み」が用意されている!

 


討論テーマ② 【社会から大学への要請・希望】
企業の立場から

櫻田:
変化の激しい世の中に対応するために,学生の問題解決能力を伸ばす機会はないだろうか?
自分自身であれば,目的意識がはっきりしていたわけではない.
将来に向けて,単位を取ることに注力してみたところ勉強の面白さに途中で気がつき,大学院に進学し,勉強に没頭する機会があったことがよかったのではないかと思っている.
このような分野に限定されず必要とされている「問題解決能力」について,大学としてどのように対応できるのかについて問うてみたい.

松木平:
まずは学生自身に課題解決能力の基礎となる能力について努力をしていただき,大学院への進学を意識してほしい.
まさに大学院こそが「問題解決力」を養う場であると考える.
これから設置に向けて対応することになるが,先端理工学部の大学院では,自身の研究はもちろんのこと,企業との連携も意識したものとしたい.

 

行政の立場から

森中:
滋賀県は県内で多くの第二次産業で生産活動を行っている企業がある.
その一方で,学生たちはそういった企業を知らないことが多い.大学と企業がどのように「共生」していくのだろうか.

松木平:
これまで産学連携という点では,RECなどがその役割を果たしてきた.
たとえば先端理工学部開設を機に,滋賀経済同友会と滋賀経済産業協会との関係構築を図っている.
また先端理工学部では,「サテライト」「スポット」という学生の自主的活動スペースを整備した.
さらに「STEM版コモンズ」を計画しており,地域との連携の場にしたいと考えている.
これらのスペースは企業や地域の方が使えるような運用をする予定である.

▼スポットの利用例

▼サテライトの外観と利用例

 

教育の立場から

三大寺:
現在高校は,入学前や1年次に理系か文系かの選択を行っている.
そして高校生に「いつごろ学部・学科を決めたか?」というアンケートを採ったところ,この決断は時期的に遅いことがわかった.
われわれとしてはこのような背景があるから,入学後に学びたいプログラムを選択できるシステムは嬉しい.

POINT!
問題解決能力の向上や産学官連携といったことをおこなえるのが大学の強み!
そして先端理工学部の「プログラムを選択できるシステム」には注目すべし.

 


最後にメッセージ
皆さんから大学へのコメント

櫻田:
大学では学ぶチャンスが多いことがわかった.
学生さんは,在学中になにか「打ち込めること」を見つけてもらえればと思う.

森中:
「変化への挑戦」として,行政も「滋賀県が挑戦しやすい県」を目指している.ぜひこれからも産官学の連携を促進していきたい.

三大寺:
グローバル化
が日本にもやってきていると実感することがある.そういった点で先端理工学部に期待している.

松木平:
今後の社会のあり方について,それを担うものとして責任を持っている.
その中で希望を持っているのは,「若者の工夫で社会を変えていくことができる」ということである.
これからもそういった若者の背中を押せるようにしたい.

 

討論会のまとめは以上です!いかがでしたでしょうか?

この記事を書いている私(わっきー)は現在理工学部の3年生ですが,先端理工学部のさまざまな取り組みがとても魅力に感じられました!
これからの先端理工学部に,そして龍谷大学に期待!!ですね!٩( ‘ω’ )و