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【高校生必見!】 大学選びに使える基礎知識を学ぼう! 【#01 勉強・研究の分野編】
ども。長----い2か月間の春休みも満喫してから,ついに2019年度前期の講義も始まり「早ぇよ!」と思っているわっきーです。
さて,この記事を見ている方の中に高校生の方はどれぐらいおられますでしょうか?本日は記事のタイトルからもわかるように,連載で【大学に関する基礎知識】を高校のそれと比較して,紹介していこうと思います(*’ω’*)
あ,すべての大学生にとって必要な情報ではありますが,とくにここでは『理系,理工学部を目指している生徒』を対象にお話を進めていきますのでご了承ください。
目次
はじめに: 『進路か。うーーん…まだわからん!』がいつまでも続いてはいけない!?
大学選びはキャリアのターニングポイント。だからこそ重要
春になり進学や就職など,生活がガラッと変わるこの時期。みなさんはこれから先の『キャリア』について考えたことはありますでしょうか?
実はこのキャリアという言葉は,『進路決定』とは少し異なります。
ここでは語句についての言及は控えますが,詳細は文部科学省の「高等学校キャリア教育の手引き」(下記バーナー)を参照してください。
さて,キャリアのターニングポイントとしてよく挙げられるのは『高校卒業後の進路』です。
高校生の皆さん。自身のキャリアについて,とくにここでは大学進学についての準備はできていますでしょうか。とくに新高校3年生の多くは,夏ごろに部活や学園祭・体育祭が終了し,もうすぐ本格的な受験勉強に入り浸ることになると思います。そのようなとき,あなたは『大学の制度』や『大学に進学する目的』,『専攻する学部・学科(課程)での学習内容』について,どれほど知識を持っているのでしょうか?
もし情報が欲しければ,パンフレットやオープンキャンパス,Webページ,先輩からの情報などなど……大学に関する情報を手に入れる手段は結構ありますよね。
では大学進学までのスケジュール感はどうでしょうか。いつ頃にオープンキャンパスに行って,学部・学科を決定して,受験勉強を始めるのでしょうか?これについては各人の目標や現在の状況について左右されますが,言うまでもなく,早めに始めるに越したことはないでしょう。
この記事を書いている今は,もう4月下旬……!となると,高3の方は私立大学の受験まであと9ヶ月!!!(さらにセンター試験はもう少し早い)
となると大学や学部・学科の決定はまだしも,そろそろ『ほとんどの大学に共通する基礎知識』は知っておいて損はしないでしょう。というのも,学部・学科を選んでから『自分に合わなかった……!!』という最悪のシナリオは避けるべきですので。
今『やべぇ……もう受験勉強をはじめてしまったけど,大学はどんなところかわからない!!』と思った方は,ぜひこのまま下にスクロールして,オープンキャンパス参加に参加する大学や志望校の決定材料にしてください。
基礎知識その1: 大学でしたいことは、自分で決めることができる。が、しかし!!
大学での勉強は専門分野にとどまらない
高校では決められた必修の教科に加え,受験に必要な科目(単位)を履修・修得する必要があります。もちろん中学校のときに比べれば高校2, 3年生での科目選択の幅は広がりますが,たとえば『数学をずーーっとやっていたい!』といった方にとっては少し狭苦しい制度かもしれません。
今まではこのような制限のもとで学んでおられたかもしれませんが,みなさんの大学での学習に対するイメージを思い浮かべてください。
……思い浮かべられましたか?
そのイメージは『好きなことの勉強・研究だけにのめり込める!!』といったものではないでしょうか。
これについて私は,個人的意見であるということは断っておきますが,「一部正しく,一部誤っている」という認識をしています。
確かに大学での勉強は好きなことだけすればよい,という説はよく聞きますし,私も盲目的にそれを信じていました。が,ですよ。
実際に入学してみて気づいたのは,学部1, 2年生における教養科目・(理工学部)共通科目の多さです。この「教養科目」や「(理工学部)共通科目」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが,
【教養科目】
すべての学科の学生を対象とした,大学生として身につけておくべき基礎的な科目【学部共通科目】
理工学生として,学科を問わず必要な学部共通科目
というイメージで差し支えないでしょう。具体的には,
教養科目:
英語,その他外国語,心理学,倫理学,経済学,批判的思考,日本国憲法,情報学,統計学(概して,いずれも基礎的な範疇)学部共通科目:
微分・積分学,線形代数学,確率・統計学,計算機理論・実践(OfficeやC言語プログラミングなど)
が挙げられます。両者に共通する点は,『専門科目以外』の知識・技能ですね!
……そうなんです。大学での勉強は『好きな分野だけ』すればよいとは限らないのです!!これは多くの方が持っている認識と少しずれており,驚いた方もおられるでしょう。しかしながら先ほど具体例を列挙した通り,文系理系問わず必要な科目が多くあるのです。
たとえば心理学を専攻している方が,研究で統計学の知識が必要になったり……というようなケースはよく耳にします。このように,学科や研究する内容によっては,そういった一般教養や学部共通科目が必要となるのです。
専門科目以外での勉強は,オープンキャンパスの資料を参考にしよう
もちろん2, 3年次からは徐々に専門科目が増えてきて,専門科目の勉強はたーくさんできます。ですが大学を選ぶ前に,専門科目以外の勉強はどうなっているか確認しておきましょう(私が『一部正しく,一部誤っている』といった理由はコレです)。この確認については,オープンキャンパスで配られる資料や説明を参考にするとよいと思います。
▲夏のオープンキャンパスに,参加しよう!ロンくんとロンちゃんが待っている!!
最後にも紹介しますが,龍谷大学 理工学部は2019年度から先端理工学部に生まれ変わります!
カリキュラム(というか学科という制度そのもの)が刷新されるため,オープンキャンパスに参加されることを強くおススメいたします。
今年度は8月の3, 4, 24日の計3日開催される模様です!以下におしらせの記事を貼っておきますので,情報が更新され次第更新してまいります。
興味のある分野もある程度明確にすべき
先ほどの節では,専門分野以外での勉強に焦点を当てましたが,もちろん専門分野に関する情報も事前に把握しておくべきです。なぜなら大学3, 4年生には多くの大学で全員が『研究室配属』され,分野はもちろん,より具体的なテーマを自分で研究し,卒業論文を書く必要があるためです。
この情報把握を事前におこなわずに,たとえば「化学系に興味があったのに,情報系の分野に進んでしまった……!」となるとたいへんです。。(冒頭でちらっと言った最悪のシナリオが起きてしまう!)
実際に,3年次のより専門的な講義に興味が湧かず,とても困っている方もおられます。なるべく早く,自分が興味のある分野を決めておこう。
『うーん。だからといっても自分の興味のある分野なんてすぐにはわからないしなぁ……』
そんなあなたに!
そう!!
夏のオープンキャンパスがあります!!!
またかよ!
と思うかもしれませんが,当日は理工の分野に関するさまざまなイベントが開催されます。重要なキャリア形成の一環として,参加してみてはいかがでしょうか?(2回目)
たしかにパンフレットやWebで発信されている内容も重要ですが,自分の身で『大学』に触れることにも意義があると思いますよ(*^^)v
たとえば下記の動画は,前年おこなわれた機械学習を実際に体験できる(!)模擬講義の紹介です。
ほかにもさまざまなイベントが開催され,多くの高校生が大学での学びを体験していました。以下の画像はその様子です。
今回のまとめ: 大学で学べる分野について、調べ尽くそう。
まとめ
以上,大学受験という人生におけるひとつの岐路を目前にしている高校生のみなさん向けに,今回は『勉強・研究の分野』に絞ってお話を進めてまいりました。
少し長かったのですが,以上のお話は
1. 大学では専門分野以外の勉強も必要であり,その情報をどこかで把握しておくべきである
2. 大学では3, 4年生から研究室配属がされるため,受験までに興味のある分野を決めておく必要がある
3. 上記の2点についてはオープンキャンパスに参加して情報を入手することができる
という3点にまとめられますね。参考までに。
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「分野の垣根を超えた学び」 先端理工学部のご紹介
さあ,今回の記事を見て『それでも興味のある分野を絞れない!!』という方に朗報です。記事中にも少し触れていましたが,龍谷大学 先端理工学部が2020年4月から設置予定です。ということは,今年度受験される方にとっては重要な情報ですね!
先端理工学部では,従来の学科制ではなく課程制を採用しています。またこの制度は,理工系学部として国内初の導入となります(; ・`д・´)!
詳しくはセンタンLABをご覧になってください(参考 -> Wikipedia, センタンLAB)
この課程制ですが,特徴をヒトコトでいうと
専門分野以外のことを学習できる,『分野横断型の専門教育』のシステム
です。
…ん?
これって。
さっき私が言った『分野を事前に決めておく必要がある』にめっちゃ関係してるやん!!!!
はい。これは少し調べるとわかるのですが,たとえば『環境生態工学課程』に所属しながら,『スマート情報システム(知能情報メディア課程)』のプログラムを選択することができるのです。つまり,入学してからでも自分の興味のある分野を選択できます。生物系の分野に所属しておきながら,その他の理工系の分野に触れられるって幸せすぎませんか。正直私はうらやましいです。
というように,たいへん素晴らしい制度が導入されるため,わっきー的に超Pushしておきます。
以上です。この大学の制度として特徴的な先端理工学部について,ぜひもっと調べてみてくださいね!

程度問題という微妙なバランスで物事を考えることが好きな大学生。
EMICsではオブザーバーを務めており,「楽しく,深く」をモットーに活動している。
趣味はカラオケで熱唱すること(最近行けていない)。