『サテライト』は大学での「学び」にどう活用できるのか?

理工学部,マジで『先端』理工学部に変わるってよ!
現在世界はSTEM教育(Science, Technology, Engineering and Mathematics)の充実を図っています(もちろんすでにある程度実現している国もあります).STEM教育はアメリカ国立科学財団(NSF)が生みの親とされており,各教科の横断的な学び,つまり個々の分野に囚われない姿勢が重要とされています.
日本においてもこのSTEM教育の必要性はしばしば説かれており,初等教育におけるプログラミング教育の必修化がその際たる例でしょう.
このSTEM教育が重視されている理由は,「科学技術者,そしてそれらの知見が社会に必要とされているから」に他なりません.すなわちSTEM教育は社会に焦点を当てているため,実践での学びが重要視されているのです.これは批判的思考力,そしてコミュニケーション能力といった問題解決能力に直結するでしょう.
ではこれまでの大学,とりわけ理工学部はどうでしょうか.STEMが重要であるとわかっていながら,十分な設備や仕組みが整えられていたのでしょうか?これまでの実状はわかりませんが,少なくともこれからの先端理工学部にはそのような機会が設けられているそうです.
課外活動・サークルで活動したいけれど……そんなあなたに!
初等教育(小学校)と中等教育(中学校と高等学校)までの学びと,高等教育(大学)での学びの違いはなんでしょうか.
「後者の方が授業数が少ない?」
「むしろ多い?」
「専門的なことを多く学べる?」
いずれも正しいです.なぜならば大学は専門性と学びの多様性を重んじる教育機関であるためです.もっといえば主体性を伴う学び.そしてこの学びの多様性・主体性を伴う学びこそが大きな違いであると考えます.先端理工学部の特徴を絡めれば,R-Gap などがその最たる例でしょう.3ヶ月の期間を自分がしたいことを集中的に究められる機会は,高校にあまりないと思います(強いて言えば現在の総合的な学習の時間がそれに該当すると思います).
そんなときにこんな悩みに遭遇したことはありますでしょうか?
「チームで課外活動をしたいけど場所がない」
「サークルのミーティングをしたいけど,機材がない」
「研究の発表練習をしたいけど,よりパブリックな場所で練習したい」
私は上記の悩み,すべて経験済みです……
場所や機材といった物理的な制約はどうしても活動につきもので,こんなものに悩まされたくありませんよね!!でも大丈夫.
サテライトとは?
さて,本題です.
前述の「サテライト」とは,先端理工学部の設置に伴い,学生の自主的活動の場を提供することを目的に設置されたスペースのことです.
看板の説明を引用すると,以下のように説明されていました.
サテライトとは?
龍大生のための自主的活動スペースです.
※どなたでも利用可です(学生・学内団体を優先)
※学外の方の利用は理工学部教務課へご相談ください(中略)
ミーティングテーブルと6脚のチェア,壁面にホワイトボード兼用のスクリーン,電子黒板機能を持った単焦点プロジェクタを利用できます.
スペースに鍵付きの収納ロッカー(別途予約が必要)を設置.<利用例>
- ミーティング
- プレゼンテーション
- コンテンツ作成・発表等
- 学習スペース etc.
重要な点は,プロジェクタ等を含めた活動スペースを誰でも借りることができるということ.
これ,かなり凄くないですか?サークルだけでなく,グループ制作課題といった一時的な団体であっても利用できるんですよ!
さらに学外の方も利用可能という!(これこそ産学連携の促進につながりますね)
また機器の貸し出しには,理工教務課や看板にあるQRコードから予約が必要とのこと.この点は注意ですね.
実際に,われわれEMICs のミーティングに利用してみました.
利用してみて,まずオシャレだと感じました!これ重要ですよね.一度利用すると,「次もここでやろう」と思えます.
そしてプロジェクタはもちろん,照明がいいなと思いました.手元が照らされて資料を参照しやすかったです.
またHDMIケーブルも借りることができ,本当にPCのみ持参すればミーティングできる状態でした.
その一方でこの点はどうにかして欲しいという点も.
それは寒さです.屋内とはいえ,室内ほど暖かくありません.寒いです,はい.
……それでも,利用予約を申し出ればヒーターの貸し出しができるとのこと!!!!嬉しい!!
まとめ
プロジェクタといったミーティングに必要な機器を利用できる
オシャレで,照明もGood!
機器など予約が必要な場合もあるので注意
以上です!みんなバンバン使いましょうぜ!

程度問題という微妙なバランスで物事を考えることが好きな大学生。
EMICsではオブザーバーを務めており,「楽しく,深く」をモットーに活動している。
趣味はカラオケで熱唱すること(最近行けていない)。